ある会社の名古屋支社が借りている春日井市内の戸建ての社宅で、事件は起こりました。出世前に一度支社長をやらされる幹部級の社員には、戸建ての社宅があてがわれる会社がありますが、そんな物件は防犯上の注意が必要です。春日井市内では最近不審者出没情報が多く、その幹部社員宅にも不審者が現れました。トイレのつまりが発生したため、名古屋支社の総務担当者から修理業者を派遣してもらうことになり、修理立ち会いのため午後から休暇を取って自宅に戻ったところ、家の中にすでに人がいました。

季節は夏だったため、扇風機をかけ畳に座り丸テーブルでチーズやイカゲソを肴に一杯やっていたのです。てっきりトイレのつまりの修理業者かと思ったら、「この家ください」と言われ、これは今噂の不審者だと思い、追い出して警察に連絡。その後、業者が来てつまり具合をチェックした後、「熱い沸騰したお湯を用意してください」と言われたのですが、「何故お湯を?」と不思議に思い、ちょっとトイレの中を覗いてみてまたビックリ。自分のものではない大便が目に入りました。

それはおそらくさっき家に侵入していた不審者が残していった置き土産であると考えられます。幹部社員は気を失いそうになりながら、なんとか2~3回熱いお湯を溜めたバケツを業者に渡したところ、数分でつまりが取れて修理完了。トイレットペーパーの使いすぎが原因で排水管を詰まらせていたのです。もしまたつまったら、同じようにお湯を流したらいいですよとアドバイスを受けた幹部社員。

名古屋は他県からの流入者には冷たい街として有名で、すごく閉鎖的なところだといわれていますが、人の家には簡単に侵入する輩が多いようです。また、つまりの修理に関しても極力無駄な作業を避けて、省力で儲けようという知恵が働く業者も多い一方で、力業で無理矢理何かして直したようにみえて、余計に悪化する事例も発生しています。

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